Thursday, November 30, 2006

『アンナとロッテ』 movies

戦争は、悲惨。なんて言葉は簡単すぎるなぁ。
普通の人が、普通に生活をして、普通に戦争に巻き込まれる。
私の祖父は、父方は戦争へ行き、母方は行かなかった。
父方の祖父母が他界して、家を解体する為に掃除をしていたら、軍刀が出てきたらしい。
母は、イヤがって捨ててもらったらしいのだが、父は悩んだようだ。
正しいことをしたとか、そういうことではない。
父方の祖父母とはほとんど会ったことがないので、話を聞くようなことが出来なかった。
おじいちゃん(母方)は、毎週のように会っていた。すごーいおじいちゃん子である。
この映画を観ていて思い出した。何かそういう感じだ。分からないのです。何か。
父が悩んだことを単純にイヤがったり出来ない。でも、母の気持ちもよく分かる。
私の家庭では、教えなくてイイと母が思うことは教えてもらえなかった。
横浜では(私が知らなかったせいだろうが)、部落や同和が分からなかった。
地方から出てきた友達に教えてもらった。26歳だよ、知ったのって。
同和だって、童話だと思っていたし。戸籍で分かったりすることなど(今は知らないけど)。
"聞くは一時の恥、知らぬは一生の恥"と言われてきた。身を以て体験した。
こんな風にエンドレスに何か悩まされる作品だった。

No comments: