Thursday, January 31, 2008

『海を飛ぶ夢』

尊厳死について描かれた作品です。
尊厳死と自殺、そして生について、今一歩立ち止まって考えさせられる作品です。
難しい、考えれば考える程、難しい。
こういうものは、答えがひとつにならないから難しい。
受け止め方ひとつで、作品に対する感想が分かれるんだろうな〜。
私にとって意味のある映画のひとつになる作品だろう。
最近やたらと生死について考えさせられる日々が続いているので、
現実逃避だとくぐられると、悲しい気もするが、
主人公がするような、恋愛的なのはあんまりないのだが、イメージの中で楽しむ。
だからひとりでいるのは、辛くはない。こうまで断言するとおかしいなぁ。
ん〜なんていうか、大丈夫って感じ。
音楽、映画や本というものは、その中に入って考えさせられたり、楽しんだり、悲しんだり、
そういう感情の全てが詰まっていて好き。
簡単にいえば、人見知りなんだけど人間が好きになんだね。

この作品でいえば、今のところ言えるのは、自分のエゴに過ぎないのを分かって言いますが、
最近よく思い出される友達の自殺。
自分は楽になるのだろうけど、残された者として時間が経とうが未だにつらい。
一生下ろすことの出来ない十字架を担いでいる感じです。
忘れたいと思って必死にやってきましたが、また思い出す。
だから自殺は良くない。そう思いませんか?
だって大切に思う人が、苦しむんですよ、絶対。そんな思いをさせたくないでしょ。
自分のためじゃなく、辛いなら人のために生きればいい。
これも間違った方にしまわないように、ちゃんと考えなきゃいけないんだけど。
96歳になる祖母は、病気で亡くなった叔母の死を年のせいでもあるけど、
未だに受け入れない。祖父の死は、大丈夫だったんだけね。
だから未だに形見分けすら出来ない。子が親より先に死んではいけない。
考えれば考える程、難しい。死が訪れる時には、理解できればいいなぁ。
尊厳死、今まで深くは考えてこなかった。
答えが出るのは、いつのことやら、やれやれ。
今日は、この辺で、考えたい人には、イイ作品ですよ。
作品の結末が、絶対になってしまうとダメだから、
難しいことを考えるのが苦手な人は、不向きな作品でした。
監督:アレハンドロ・アメナーバル
出演者:ハビエル・バルデム、 ベレン・ルエダ、 ロラ・ドゥエニャス、 マベル・リベラ
収録時間:121分
レンタル開始日:2005-10-05

Story
『オープン・ユア・アイズ』のアレハンドロ・アメナーバル監督によるドラマ。四肢麻痺の障害を持つ主人公の男性が、尊厳死という魂の解放を求めて繰り広げる“闘い”を描く。2005年アカデミー賞外国語映画賞ほか、多数の映画賞を受賞。PG-12作品。 (詳細はこちら

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